JEMA(ジェマ)

業界の現状

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エレベータ保守業界って?
今や、日本国内では50数万台にも及ぶエレベーターやエスカレーターが日々稼動していますが、その保守点検業務の市場では、三菱・日立・東芝・日本オーチス・フジテックの5大メーカーとその系列子会社のメンテナンス会社が市場の90%以上をしめています。 メーカーの系列に属さない独立系と称される保守業者のシェアーはわずか数%に満たない状態です。その大きな理由は、一般的にエレベーターの所有者であるビルオーナーや賃貸マンションのオーナーまた分譲マンションの管理組合などが保守業者を選定する場合に設置したメーカー以外に見積を依頼しても、他社の製品は保守できないという理由で対応してもらえない事があります。その為に市場で競争原理が働かないのです。 この状態を打破し競争原理が働く市場にすべく、独立系業者が立ちあがったのです。 最近でこそ少なくなりましたが、独立系業者に保守を依頼しようとすると、設置した業者が独立系業者には「部品の供給をしない」とか「技術的に出来ない」等、顧客に不安感を抱かせ、独立系業者に依頼する事を躊躇させ、結果的にメーカーの提示する金額でしか保守契約を締結出来ない状況にありました。
部品は流通してるの?
昭和60年にメーカーが部品を売らないのは「独占禁止法」違反であるとして我々JEMAに所属する独立系業者が団結し、訴訟を提起しました。 平成5年7月に大阪高裁で勝訴するまで8年にわたり、メーカーと闘ってきました。  結果、メ-カーも部品を供給するようになりましたが、だいたい部品発注後3ヶ月の納期とずいぶんと高価格な部品代を要求されます。先日、この部品の売り渋り行為に対して業界トップのメーカー系メンテナンス会社に対して公正取引委員会が調査に入り、「勧告」をだし、これを認め勧告に応諾しています。
独立系なら安心なの?
メーカー系列がすべて悪く、独立系がすべて良いのではありません。要は、それぞれの企業が自社のお客様をどれだけ大切に考えているのか?という事につきると思います。その企業の経営理念なり、経営姿勢の問題であると考えます。 独立系でも安かろう悪かろうという評判を聞く会社もあります。 選択される時は、その企業のすべてをご自身の眼でご覧になり、お選びいただきたいと考えます。  我々 JEMA(JEMAエレベータメンテナンス事業協同組合)に所属している企業は、JEMAの崇高な理念 「会員相互の資質および技術の向上を目指し、顧客の信頼を得る企業作りを通して社会に貢献する事を目的とする。」 この具現化の為に努力している企業の集まりです。